保護猫と暮らしたい、里親になりたいという方が最近増えてきていると感じています。
でも里親に迎えるには様々な手順を踏む必要があります。
友人からや知り合いからの譲渡であればその手順は省ける可能性は高いですが、
保護団体や愛護施設からの譲渡だと条件が厳しかったり、様々な手順を踏む必要があります。
今回はその条件や手順をご紹介します。
里親になるためには
まず前提として友人や知り合い(保護団体などではない)からの場合は特に手順などなく、
猫を飼うために必要なものを揃えるだけで問題ありません。
以上が友人や知り合いから譲渡してもらうときに大まかな必要なもの。
でも保護団体や愛護団体からだと…
団体さんや地域にもよるかもしれませんが、一例をご紹介します。
保護団体などはゲージ必須かつ譲渡契約書というものを用意する必要があります。
これは団体さんによって内容は様々だとは思いますが、譲渡に関する内容が契約書としてサインをしなければならないということです。
そしてもっと大変なのが条件…
里親になる条件
友人や知り合いからの譲渡は信用問題なので関係性によると思いますが、
保護団体や愛護団体からの譲渡となると結構厳しい条件があります。
一例をご紹介。
ほんの一例ですが、このような条件があります。
もちろん、飼育可能物件かは飼育する上で大前提ですが、単身者や男性不可は結構厳しいと思いませんか?
譲渡後も連絡が取れるというのも里親になることを嫌煙されるひとつの原因だと私は考えています。
なぜなら監視されているような気がするから。
思いませんか?監視されているようだって。
確かに連絡を取れるに越したことはありませんが、必須条件にする必要はないと思っています。
また年収証明を必要とする団体さんもあると聞いたことがあります。
その理由は飼育できるだけの金銭的余裕があるのかを見るためと聞いたことがあります。
そしてこういった譲渡には必ずトライアル期間が存在しています。
その期間は様々で短い場合は1週間や10日、長いと1年などトライアル期間が設けられています。
なぜかというとその家での生活にお互いに馴染めるかを判断する期間だということ。
あるに越したことはないですが、トライアル期間が長ければ長いほど条件が厳しいという側面もあります。
少し癖のある子だったり、慣れるまでに時間のかかる子だったりと様々です。
結構厳しいと思われたのではないでしょうか。
確かに最期まで看るのは大前提ですが、ここまで厳しいと里親になりたくてもなれない人が多いように感じます。
自宅にいる保護猫たちは自分で拾った子や保護団体のボランティアさんからの理由ありの譲渡なのでこういった手順は踏んでいませんが、通常であれば条件にマッチしていないと譲渡は不可となります。
私のようなパターンはとても特殊で信頼関係があるからこその譲渡ですが、そういった親交のない方にとっては厳しい条件をクリアしてからでないと譲渡つまり里親にいはなれません。
私個人の見解
確かに譲渡条件は必要だと思います。
また捨てられる可能性や増えてしまい、多頭飼育崩壊になる可能性を考えれば条件は必須だとは思います。
が、ここまで厳しくしなくても…と思うのが実情です。
男性の単身者には譲渡不可という理由は「長い時間家を空ける可能性が高いから」という一種の偏見からのものらしく…
みんながみんなそうではないとは思うのですが、不可にしている団体さんが多く見受けられます。
ただ老人不可は納得できる部分ではあります。
いい方は悪いですが、先に飼い主がなくなる可能性があるため仔猫の譲渡は難しいと思います。
中には「子どものいる家庭は譲渡不可」や逆に「カップル(同棲)は譲渡不可」なんてものも存在します。
愛護センターのようにきっちりと決まっていないのが保護団体のルールなのでそのあたりをどうにか統一しないと格差が出てしまうのではと思っています。
保護団体にも大まかに2種類あり、個人がやっている団体とNPO法人の2種類があります。
NPO法人の場合はより厳しいという印象があり、個人だとある程度緩いという感覚があります。
私の関わりのあるボランティアさんは個人の保護団体のボランティアさんなのでボランティアさん自体は緩いですが、個人的な繋がりがあるからこその緩さです。
通常であればここまで緩くはありません。
条件も通常通りの条件です。
私の場合は信頼関係のなせる業だと思っています。
譲渡にかかる費用
ここで疑問に思われると思う費用について。
譲渡なんだから費用なんてかからないと思っている方もいるのではないでしょうか。
大きな間違いです。
初期医療と言って猫エイズや白血病の検査や3種混合ワクチン接種代など費用がかかります。
既に避妊去勢手術が行われている場合はその費用も負担となります。
間違っても無料での譲渡ではないということ。
ここが大きなズレが生じる場面だと思います。
「タダだから里親になる」という考えは捨ててください。
医療費は必ずかかります。
もし、猫風邪をひいていた場合の治療費なども請求されます。
命をお金で取引するのはおかしいと思われるかもしれませんが、これは必要経費なのです。
もしお金を惜しむのであれば里親になることは諦めてください。
厳しいようですが、初期医療とはとても大切なことなのです。
FIPなどの疾患持ちであれば先に分かっている方がいいからです。
一生付き合っていく病気なのでもちろん譲渡後もお金がかかります。
そのあたりを理解したうえで里親になってほしいです。
安易な考えで命をもてあそばないでほしいのです。
現に我が家の「希ちゃん」は安易な考えの方から戻され我が家の子になりました。
ペットがいることがステータスと思って里親になろうとしているのであれば間違っています。
命なのです。そこに生があるのです。
そのことをきっちり理解したうえで里親になってほしいです。
それと元野良であることを忘れないでほしいです。
慣れるまでに時間がかかるのは当然です。
懐かないからいらないという方もいらっしゃいます。
すぐに懐かないのは当たり前です。
時間をかけてゆっくりと猫のペースで慣らしていくのが正しいと私は思ってます。
人間のペースに合わせるのはそのあとです。
動物は話すということができません。
動物には動物なりの時間のかけ方があります。
その点をしっかりと理解していただきたいです。
そうすることによって多くの救われる命が増えるのですから。
まとめ
里親になるための条件や個人的な見解を今回は述べましたが、最後にまとめたいと思います。
・里親になるには団体独自の条件に当てはまる必要がある
・命あるものなので軽視しない
・譲渡には費用がかかる
以上がまとめとなります。
最後にペットショップ反対派の人間なので大いに里親になってほしいと思っていますが、
命を軽視しないでください。
動物にも人間同様個性があります。
みんな違うんです。
すぐ慣れる子、慣れない子様々です。
動物は話せない分、人間よりも複雑です。
簡単に考えないでじっくり考えたうえで飼う飼わないを決めてください。
お願いします。
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